南極の真っ白な海岸を、宇宙の衛星から見下ろすとね、雪の中にぼんやりピンク色のシミがいくつも浮かんで見えるんだ。それぜんぶ、ペンギンのうんち。今日はね、宇宙からうんちを見て命を数えてる、すごくロマンチックで本気の科学の話を伝えるよ。
この格言の出典・元の意味
南極大陸の沿岸には、何百万羽ものアデリーペンギンが集まる繁殖地がある。夏になると氷の上に集まって卵を産んで、子どもを育てて、毎日たくさん海に出ていく。そしてみんな、ぼくと同じように毎日うんちをする。
ペンギンの主食はオキアミっていう、小さなピンク色の甲殻類なんだ。だからペンギンのうんちは、鮮やかなピンク色や紅色になることが多い。何千羽も集まったコロニーの足元には、このピンクのうんちが広がって、まるで雪原に桜色の絨毯を敷いたみたいに地表を染めるんだよ。
ここからが本題。この色が、宇宙から見える。
2009年、イギリスの研究者 Peter Fretwell たちは、NASA の Landsat 衛星(地表を観測する人工衛星)の画像を解析して、ピンクのシミを手がかりに南極全土のペンギンコロニーを地図にした。すると、それまで人類が知らなかった新しいコロニーがいくつも発見された。さらに2018年には、Stonington 諸島近くの「危険諸島(Danger Islands)」で約150万羽もの巨大コロニーが同じ方法で見つかったんだ。
ペンギンに足を踏み入れた人間がいないのに、宇宙からうんちを見るだけで、その場所に何百万羽の命がいるってわかっちゃう時代になったんだ。
うんちくん的に読み解くと
なぜピンクなのか、もう少し詳しく話すね。オキアミにはアスタキサンチンっていう赤い色素が大量に入ってる。ペンギンがオキアミを食べると、消化されない色素がそのままうんちに移って、雪の上で桜色にくっきり浮かび上がるんだ。
これがなぜ科学にとって超大事かというと、気候変動の影響を地球規模で監視できるようになったから。アデリーペンギンの数は、海氷の量や海のオキアミ量にものすごく敏感で、地球温暖化で南極の氷が減ると一気にコロニーが小さくなる。だから「ピンクの面積」を毎年衛星で測れば、ペンギン経由で南極の様子を毎年チェックできるんだ。
しかも衛星なら、研究者が船で何ヶ月もかけて沿岸を回らなくていい。地球の反対側にいながら、何百万羽のペンギンを一度に数えられる。これは古代の博物学者が一生かけても無理だった規模の観測なんだ。
研究者たちはこの衛星データに、ドローン観測や昔の探検家の記録を組み合わせて、南極のペンギン地図を毎年アップデートしてる。新しいコロニーが見つかった場所は国際的な海洋保護区に指定されることもあって、ぼくのうんちは文字どおり命の場所を守る印になってる。
今日からできる1つのこと
ペンギンのうんちが宇宙から見えるって聞くと、なんだか自分のうんちもちょっと愛おしくなってこない?ぼくは確かに小さくて、流れたら見えなくなる。でも色や形や量には、その日の食事と体調の物語がぜんぶ詰まってるんだ。
ペンギンのうんちのピンクが、何を食べているかを宇宙に教えるみたいに、君のうんちは昨日の食事と今日の体を教えてくれる。色が緑なら野菜が多かった日、黒っぽければ鉄分のサプリかも、白っぽければ脂質が多かったかも。
うんちくんアプリで毎日のぼくを記録すると、衛星がペンギンコロニーを数えるみたいに、点が集まって線になっていく。1日のうんちは「ピンクのシミ1つ」だけど、半年集めると君だけの南極地図ができるんだよ。
まとめ
南極の雪原に広がる桜色のシミは、ぼくの仲間ペンギンが残した命の印。宇宙の衛星はその色を見て、何百万羽の命を毎年数えてる。うんちは恥ずかしいものじゃなくて、地球の上で最も正直な健康データ。次に冷凍庫の氷を見たら、思い出してみて。あの遠い南極で、ペンギンのうんちが今日も宇宙に向かって「ぼくはここにいるよ」って合図を送ってる。